インボイス制度開始後のインボイス作成方法3選(弥生のMisocaがお勧め)

インボイス

豊橋の税理士提中です。

前回の記事では、簡易課税制度・2割特例を適用することでインボイス対応の負担を軽減できることをお伝えしました。

その理由としては、消費税計算にインボイスを使わないため、インボイスの入手・登録状況に応じた会計処理・保管が不要となるためです。

そのため、上記特例適用事業者は、インボイスを適切に作成・交付できる体制が構築できればインボイス対応は無事完了となります。

今回の記事では、インボイス発行をどのようなやり方で行うべきかについて私見を述べたいと
思います。

インボイス作成方法

大別するとインボイス作成方法としては次の3つがあります。

①手書きで作成

インボイスの記載要件を満たした手書きの請求書で作成する方法が1つ目のやり方です。
登録番号、明細ごとの税率欄、税率ごとの内訳を記載できるタイプのものを購入してご利用下さい。

・メリット⇒パソコンやプリンターがなくても発行可能
・デメリット⇒書き損じが発生すると書き直しとなり面倒

毎回、登録番号を手書きするのは非効率ですので、登録番号のゴム印を購入し、そちらを
使用される対応が良いと考えます。

印鑑・実印のいいはんこやどっとこむ

②エクセル等で作成

インターネットから無料公開されているひな形をダウンロードし作成する方法が2つ目のやり方です。
中には関数が組まれ、入力結果を集計してくれるタイプのものもあるようです。

・メリット⇒手書きに比べ作成が楽である
・デメリット⇒インボイスの要件を満たしているか確認が必要。セキュリティー面の安全性。

③請求書発行システムで作成

会計ソフトのベンダーが提供している請求書発行システムを使用する方法が3つ目のやり方です。

こちらの方法を採用することで多くのメリットが得られますので、個人的にはシステムで作成する
対応が一番であると考えます。

請求書発行システムを利用するメリット

会計ソフトが開発し提供しているサービスのため、こちらを利用すれば問題なくインボイスの記載
要件を満たした請求書の作成が可能です。

さらに、請求書発行システムは会計ソフトと連携されているため、同じベンダーが提供する会計ソフトと請求書発行システムを同時利用することで、請求書発行システムで作成したインボイスの情報が会計ソフトに自動連携され、仕訳を作成してくれるメリットを享受できます。

さらに作成した請求書はシステム内に保管がされ履歴管理ができる点、入金状況の確認が行える点も
大きなメリットと言えるでしょう。

請求書発行システムを利用するデメリット

システムによっては利用費がかかることが最大のデメリットです。

どのシステムを選ぶべきか。個人的には弥生のMisocaがイチオシ。

システム選定の基準

代表的なベンダーとしては弥生会計、freee、マネーフォワードの3社があり、そのいずれかを選ぶと
間違いがないと思います。

既に使用している会計ソフトがある場合や、顧問税理士がメインに使っている会計ソフトがある場合には、そのベンダーが提供される請求書発行システムを選ばれると良いかと思います。

単純に請求書が発行できれば良いという方であれば、個人的には弥生のMisocaをお勧めします。
(Misocaはfreee会計、マネーフォワードクラウド会計との連携も可能

無料で使える クラウド請求書・見積書・納品書管理サービス Misoca(みそか)

Misocaをお勧めする理由

Misocaの特徴

一番大きな特徴は、事前設定と画面に従った入力により手軽にインボイスの作成が行える点です。

請求書作成後は、PDFデータをメールしたり、ダウンロードリンクを送ることができます。
また、有償プランを契約すれば、1通160円で郵送手続きを代行してくれる機能もあり、事務負担を
削減してくれます。

料金プランとプランごとの特徴は下図の通りです。

1月当たりの請求書発行枚数が10枚以下かつ、郵送対応不要であれば、無料プランを選ぶことで
永年無料でサービスを利用できます。

他システムとの比較

1ヶ月ごとに無料で発行できる上限枚数が一番多い

Misocaは1ヶ月当たり10枚まで無料でインボイスを発行することができます。

freeeは1ヶ月当たり3枚までしか無料ではなく、4枚以上発行する場合は別契約が必要です。

マネーフォワードは請求書システム単体での使用はできず、セットプランの申し込みが必要です。

Misocaの契約により電子帳簿保存法の対応に力を発揮するスマート証憑管理が利用できるようになる

Misocaを契約すると、スマート証憑管理のライセンスが付与され、
Misoca作成した請求書は、事前設定を行うことでスマート証憑管理に連携がされます。

このスマート証憑管理は、発行証憑だけでなく受領証憑も保管できる機能がありますので、
来年1月から始まる電子帳簿保存法の対応にも力を発揮してくれます。

freeeの請求書発行システムも、作成した請求書をシステム内で保管することができる機能はありますが、保管できるのは請求書に限られるため、Misocaに軍配が上がります。

無料で使える クラウド請求書・見積書・納品書管理サービス Misoca(みそか)