豊橋の税理士 提中(だいなか)です。
現在の顧問税理士への不満から、新しく税理士を探される方と面談をすることがたまにあります。
不満の理由は様々ですが、事前に見積書を出さずに突然高額な報酬を請求する、約束を守らない、高圧的な態度をとるなど、同業者から見ても酷い対応を取っている点は共通しています。
税理士と一度顧問契約を締結してしまうと、その後の変更は何かと面倒です。
また、複数の税理士を紹介された際に、すべての税理士と面談するのは面倒でもありますので、
事前に問題のある税理士は面談対象から除きたいものです。
そんなときに役立つ方法を本日はブログで紹介します。
税理士の研修受講義務を満たしている税理士かどうかを面談前に確認する。
先に結論をお伝えします。
顧問契約を結ぶに値する税理士かどうかを見極めるためには、研修受講義務を満たしている税理士
かどうかを事前に確認されると良いです。
税理士は、年間36時間の研修が義務付けられております。
オンラインや会場での研修を積み重ねることで研修時間が積み上がります。
ただし、罰則規定はないので、不真面目な税理士は研修受講義務を満たすことに無頓着です。
つまり、研修時間36時間を達成していない税理士は次のような税理士である可能性が高いと言えます。
①日々の知識のアップデートを重視しない。
②受講義務というルールを守れていない。
上記2つの特徴を持っている可能性が高い税理士ですので、自ずと顧問契約を締結した後の対応も
杜撰になってしまう可能性も高くなるのではないかと推測します。
続いて、研修受講義務を満たしている税理士かどうかを確認する方法について見ていきたいと思います。
研修受講義務を満たしている税理士かどうかを確認する方法について
次のステップで確認していきます。
①日本税理士会連合会の税理士情報検索サイトにアクセス
日本税理士会連合会の税理士情報検索サイトにアクセスします。
②「詳細から探す」をクリックし、氏名欄に面談予定の税理士名を入力します。
上記URLをクリックして最初に開いた画面で、「詳細から探す」をクリックします。
氏名欄に面談予定の税理士の名前を入力し、下にある検索ボタンをクリックします。
③研修受講義務の達成状況が100%以上になっているかを確認します。
検索すると次のような画面が出てきます。
この画面の、「研修受講義務の達成状況」が100%以上になっているかどうかを確認します。
私の場合は、116.6%と受講義務は達成しているので、面談OKの税理士と判断できます。
まとめ
本日は、相性の悪い税理士と顧問契約を結んでしまう事態を避けるための方法について解説しました。
私が知っている優秀で人柄が良い税理士でも、研修義務を満たしていないこともありますので、
研修義務を満たしていない=一概に対応が悪い税理士とは必ずしも言えない難しさはあります。
ただ、研修義務を満たしている税理士に絞って顧問契約の検討を進めることで、契約後に後悔する
リスクを多少なりとも軽減できるのではないかと考えます。
ちなみに、冒頭でお話した、対応の悪い税理士について、研修義務達成状況を確認したところ、一人は達成率0%、もう一人は20%弱程度でしたので、統計的に有意であると思います。
下の税理士ドットコム等、税理士紹介会社経由で税理士を探されると、数名の税理士が一度に紹介
されます。その際に効果を発揮するノウハウになると思います。
税理士選びの参考にしていただけますと幸いです。